和式トイレを洋式トイレに替えたい!
現状の床や便器をすべて撤去し、作り直す工事になります。洋式便器にする時には排水管の位置などが問題なりますが、 ある程度柔軟に対応できるリフォーム便器もあります。
また、狭い和式トイレだと洋式にするのは無理かなと考えている人もいるかもしれませんが、
そういうケースに適した便器・タンクの セットもあります。最近は、洗浄暖房便座を取り付けるのが一般的になっています。
これから新たに取り付ける場合は電源(コンセント)の工事を忘れずに。
なお、リフォーム用の洗浄暖房便座には、 小便両用の和風便器のみに 対応する製品もあります。
水洗トイレには どんな種類があるの?
主に 4 つのタイプがあります。 (メーカーによって若干説明が変わる場合があります。)
★洗い落とし式
水の落差による流水作用で汚物を押しだす方式。 構造がシンプルで、価格も手頃です。
他の便器に比べると便座のサイズが小さく、水たまり面も小さいので、汚物が付着しやすいのが欠点です。従来型は12リットル、節水タイプは8リットル。
★サイホン式
サイホン作用で汚物を吸い込むように排出する方式。 サイホンゼット(次ページ参照)より水たまり面が小さいため、 乾燥面に汚物が付着することがあります。
従来型は16リットル、節水タイプは10リットル。
★サイホンゼット式 独特のゼット穴構造から吹き出す水が 強いサイホン作用を起こし
汚物を吸い込むように排出する方式。水たまり面が広く、汚物が水中に沈みやすいので
汚物の付着がほとんどなく、臭気の発散も少ないのが特徴です。
従来型は20リットル、節水タイプは10リットル。
★ボルテックス式 サイホン作用と渦巻き作用を併用する方式。
洗浄時に空気の混入がほとんどないので洗浄音が静かです。水たまり面が広く、
汚物が水中に沈みやすいので汚物の付着がほとんどなく、臭気の発散も少ないのが特徴です節水タイプは9リットル。
便器を選ぶポイントは?
一見、単純そうなトイレですが、技術もデザインもすごいスピードで進化を遂げています。 最近は、「すっきりデザイン」「お手入れカンタン」「快適空間」などの キーワードで開発されたものが多くなってきています。
また、高齢者がいらっしゃる家庭では、 車いすを使用するケースも考慮に入れることが大切です。 清掃道具、ストック類などの収納についても考慮しましょう。
便器は、サイズも種類もメーカーによりいろいろあります。 機能、デザイン、予算に応じて検討しましょう。
★清掃性を考慮し、汚れがつきにくく 落ちやすい素材のものが人気です。
★取り替えるなら、洗浄暖房便座がおすすめです。
★節水・節電・脱臭・部屋乾燥機能など、多機能化が進んでいます。
★タンクが見えないもの、また、タンクと便器を一体化 させたデザインのものもあります。